業務用冷凍食品は、飲食チェーンから高齢者施設、ホテル・レストランまで様々な業態で導入が進んでいます。実際の導入事例から、選び方や活用のヒントをまとめました。
ブロンコビリーは、愛知県を中心に展開するステーキチェーン店です。夏の期間限定フェアで提供する新メニュー「セロリと生ハムのオレンジサラダ」を開発する際、セロリの香りに負けない、味の濃いオレンジを探していました。複数の商品を比較した結果、アートロックフードが提供する冷凍オレンジの美味しさを知ったことで導入が決定。
導入後は、皮むきやカットの手間がかからず現場の調理負担も抑えられ、3か月間の期間限定メニューながらフェア内で上位の人気商品になりました。現在このメニュー自体は終了していますが、今後の新しいシーズナルメニューでの活用も予定されているとのことです。
宮城県石巻市のサービス付き高齢者向け住宅での事例です。開設当初から完全調理済みの冷凍食品を使用していたものの、次第に利用者の食べ残しが増加。特に魚料理への「生臭い」「下処理ができていない」という不満が目立っていました。加えて、メーカーの規格上、発注数より多めに納品される分まで請求される仕入れ方式によって、年間およそ70万円の無駄なコストが発生していたことも課題でした。
他社への切り替えを検討していたところにクックデリを紹介され、味の良さに加え、発注数どおりの請求のため大幅なコストダウンが見込めたことから導入を決めています。
導入後は見込んだとおりのコストダウンを実現。利用者からは「魚が食べやすい」と好評で、麺類や丼ものの種類の豊富さも楽しみの一つになっているといいます。献立の差し替えも簡単になり、利用者の好みに合わせたアレンジがしやすくなりました。また、東日本大震災の経験がある地域だけに、災害時の備えとしてのストックがあることも安心材料になっているそうです。
ホテル内の鉄板焼で冷凍ほたてを導入した事例です。きっかけは、ホテルグループ内で開催されたフェアでの視察。実際に試食してみたところ、生のほたてと遜色のない品質に驚いたといいます。
解凍してもドリップで旨みが逃げず、時間が経っても臭みが出ない、サイズも大きいという点を評価。加熱すると甘みが増し、塩コショウだけでもおいしいレベルだったことから、お客様の反応が直接伝わる鉄板焼という業態でも「安心して提供できる」と判断されました。実際にお客様からは「甘くておいしい」「サイズが大きい」という声が多く聞かれているそうです。
導入前に複数の商品を実際に試食し、味や食感を比較したうえで選ぶことが失敗を防ぐ基本です。カタログや説明文だけでは伝わりにくい品質の差も、実際に食べてみることで見極めやすくなります。
発注数と納品数・請求額が一致しているかなど、導入を機に仕入れの仕組み自体を見直すことが、コストの無駄を防ぐポイントです。単価の安さだけでなく、実際の請求方法まで含めて確認しておくと、想定外の出費を防げます。
宮城県石巻市の高齢者施設での事例にあるように、冷凍食品は日々の食事提供だけでなく、災害や物流の乱れといった有事の備えとしても活用できます。賞味期限が長く保存できるという特性をリスク管理の一環として捉えておくと、導入の価値をより実感しやすくなるでしょう。
加熱調理して使うのか、そのまま提供するのかなど用途によって求められる冷凍技術や品質は異なります。仕入れ先の製法や解凍方法が、自店で想定している使い方に合っているかを事前に確認しておきましょう。
冷凍食品の導入時は、商品単価の安さだけでなく、クール便の送料や最小発注ロット数を含めたトータルコストでのシミュレーションが欠かせません。
冷凍便は送料が割高になりやすく、単価は安いが、送料を含めると割高になった・送料無料にするために大量発注したら冷凍庫に入りきらずロスが出たといった想定外のコスト増が起こりがちです。仕入れ先ごとにロット条件や送料規定が異なるため、自店の冷凍庫容量と消費ペースに合わせた現実的な計算をしておきましょう。
献立の差し替えやメニュー変更にどこまで柔軟に対応してもらえるか、担当者に相談できる体制が整っているかも、長く使い続けるうえで重要な確認ポイントです。電話すれば対応してくれるのか、メールや問い合わせフォームから連絡が必要なのかといったコンタクトの方法もあわせてチェックしておきましょう。
飲食チェーンの新メニュー開発から、高齢者施設の利用者満足度向上とコストダウン、ホテル・レストランでの品質担保まで業態によって活用の仕方も導入の決め手も異なることが事例からうかがえました。
導入を検討する際は、試食による比較検討、発注・請求方式の確認、そして導入後のサポート体制まで含めて見極めることが、失敗しない選び方につながります。
パンや洋食、デザートなど、ひとくちに業務用冷凍食品といっても提供サービスごとにメニューや注文方法は異なるものです。当メディアでは、ジャンルごとにおすすめの仕入れ先をご紹介。新しいメニューや仕入れ先をお探しの方は、ぜひ以下もご覧ください。
業務用冷凍食品は仕入れ先によってロット数や品ぞろえに違いがあります。
欲しい食品があっても、ロット数が多いと小規模な店舗や個人店だとロスにつながってしまう要因です。また、配送地域が明確でないサービスは、エリアの確認の手間がかかります。
以下は、一箱や1パックから注文でき、全国配送が可能なサービスです。中でも、主食(パンや麺)や揚げ物・おつまみ、洋食・デザートといった店の顔になる食品を取り扱っている仕入れ先をピックアップしました。
| 日付指定 | 指定可 |
|---|---|
| 最小ロット | 1ケース〜 |
| サンプル | 無料(3点まで) |
| 契約書 | 不要(会員登録のみ) |
| 日付指定 | 指定可 |
|---|---|
| 最小ロット | 1パック~ (1kg~、20個~など) |
| サンプル | チケット制 (1枚につき1パック※2) |
| 契約書 | 不要(会員登録のみ) |
| 日付指定 | 希望日の入力可 |
|---|---|
| 最小ロット | 1品~ |
| サンプル | 公式HPに記載なし |
| 契約書 | 不要(会員登録のみ) |
※1 2026年9月7日調査時点(該当カテゴリの商品数の合計)
※2 チケット1枚につき、対象商品の中から1パックまで。サンプルのみの注文は可能ですが、送料が発生します。対象商品やチケットの条件詳細は、公式HPよりご確認ください。